ガチャッ!

「ど、どうしてここに!」

嬉しすぎて、勢いよく扉を開けた。

「びっくりした。そんなに急いで出てこなくても(笑)」

笑われてる!?
完全に笑われてるよね!?

恥ずかしい……。


「だ、だって……」

嬉しかったんだもん

なんて言えるわけもなく。


「よし、来て」

「え?」

どこに?


「まだ学校案内してもらったお礼、してないだろ?」

「そそ、そんな!良いよ!」

わざわざお礼する為にここまで来たの?

今部活終わってから帰ってきたからもう7時前だよ?

親御さん、心配しちゃうよ。


「良いから来て。来て欲しいところがある」

私は断りながらも、着いて行った。




私、何で着いて行っちゃったのかな。

ここできちんと断ってれば、あんな苦しまずに済んだのに。