「ねぇねぇ橋田君ってどこの高校から来たのー?」

「ねぇねぇ学校案内してあげる♪」

休み時間になった途端、橋田君のところに駆け寄ってくる女子たち。

私は逃げるように夢たちの元へ。


「良いの?これで」

「え?」

「好きならアタックしないと!」

「それはそうだけど……」

無理だよ。

あの輪の中に入るなんて。


ボーッと橋田君のほうを見ていると、大勢の女子の中から1人の男の子が。

え、嘘。
こっち向かってくる。


「西山。悪いけど昼休み、学校案内してくんね?」

は、橋田君!!

って、え?

「で、でもあの人たちに言ったほうが……」

橋田君を後ろでじっと見てる女子たちに頼んだほうが喜んで引き受けてくれると思うんだけど……。


「俺は西山が良い。足のこととかも心配だし。ダメ?」

キュン

だからその笑顔は反則だってばぁ//


「わ、分かった……//」

顔赤いのバレてないかな。