2人の家はそう遠くなくて、学校帰りにいつも寄って帰った。

「夏海…しよ?」
毎日、毎日この言葉を聞くようになった。
勿論、拒む理由は無い。
そしてあたしは産まれたままの姿になった。
暗くなった部屋は2人の影が重なり合う姿でいっぱいになった。