そして私のところまでくると


「美優花」


私の腕を掴み、体ごと引き寄せてくる。



そして、悠に包まれる私。



.....体が、震えていく。

.....冷や汗が出てくる。



悠は、しばらく私を抱きしめたまま何も話さない。


でも、いきなり悠の腕の力が強まった。


と、同時に



「美優花。俺言ったよな?
俺以外の奴と話すなって。
なんで約束破った?なんで男と二人きりになってんだよ!」



悠から吐き出される怒り。



どんどん強まっていく悠の腕の力。



苦しくなっていく体。





「....ゆ、う。苦しい.....」


まともに話せないくらいに、息が苦しい。

でも、悠はそんな私を気にも止めずに



「お前は俺だけいればいいだろ?!
なんでわかんねぇーんだよ」


どんどん腕の力を強めてくる。