「だから!おまえとみなみがいる以上、酔った勢いで誰かとっつーのは、もう絶対にない!」


なるほど、ゼンさんはお酒の力で浮気なんかしないぞって誓ってるわけね。


「やだな~、信じてるよ~。ゼンさん真面目だもん。そんなことしないって、知ってます!」


ゼンさんが恥ずかしそうに頷いた。
この人は照れると可愛い。


「結果論で恐縮だけど、私は今すっごくハッピーだしね」


「そうか、ならいいんだ。でも、無理するなよ?寝不足は続いてるんだろ?」


それはねえ。
ま、しょうがないのかなぁ。

私はバウンサーでゆらゆらしているみなみを見下ろす。
たぶん、一分以内に

「抱っこせよ!」

という泣き方をしそうな気配だった。
口がすでにへの字だもん。