正直、エッチはバタバタだった。
いつみなみが泣くんじゃないかと声をひそめ、ゆったりと互いを確かめ合うような濃厚な行為にはならなかった。

うん、でもいいよ!
充分、ハッピーですよ!!


みなみはかれこれ3時間近く眠っている。

どうも、本気で疲れているみたいだ。


私たちはそれでも泣いていないか気にして、たまにシャワーを止め耳を済ませた。
みなみが泣いていないと、再び蛇口を捻る。

シャワーの温かさの中で、私はゼンさんに抱きついた。


「ゼンさん、大好き」


「俺もだ」


ゼンさんの声が柔らかく、甘い。
ああ、幸せ。

これでやっと名実ともに彼の奥さんになった気分。


ゼンさんがぽつんと言った。


「佐波と身体の相性が良かったって再確認できた」


何を言い出すのか、この人は。
やらしいなぁ!