「一色さん、泣いててもいいんで、マットに寝かせちゃいましょ」


私はみなみをマットに起き、他のみんなに習ってみなみの服を脱がせる。

結局、マッサージの前半、みなみは号泣。
他の赤ちゃんもつられて泣き出すという阿鼻叫喚の巷を経て、終いにみなみひとりがぐっすり寝てしまった。

これは……マッサージの効果というか、
泣き疲れただけ??

お隣の純誠くんはマッサージ中、ずーっといい子で手足をパタパタさせていた。一声も泣かず、ご機嫌にマッサージを楽しんでいる様子。
どっしりとした安定感を感じるよ。もう、それだけで男としてプラスだよ、純誠くん。

結局、私がぐったり疲れてマッサージ終了。


「よくあることです。大丈夫ですよ。今日は知らない場所に来て驚いちゃっただけですから、馴れた環境のおうちで試してみてくださいね」


講師の先生は優しい。
せっかく習ったマッサージ、馴れてくれるかな、みなみは。