「僕も色々調べたんだ。折りたためて、かさばらないものも結構あるんだよ。もし使わなかったらリサイクルに出しちゃってもいいからさ。ね、買ってもいいかな」


社長が熱心に言う。
とにかくみなみに何かしてあげたい。そんな情熱が痛いほど伝わってくる。

でも、これ以上色々してもらっちゃまずいようにも思う。
出産祝いのお返しにあたる内祝いだって、旅行くらいプレゼントしなきゃ割に合わない。


「じゃー、甘えさせてもらいますよ」


ゼンさんがあっさり言った。
え?いいの?
ここは遠慮するところじゃない?

社長は嬉しそうにウンウンと頷いた。


「じゃ、近日中に届けるよ!あ、離乳食セットも僕が用意する予定だから。買わなくていいからね」


大変だ。
社長がみなみに貢ぐことに生き甲斐を見出している……。




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