「は?4月ですか?再来月の?」
私は大声で聞き返してしまった。
そんな、寝耳に水だ。
「梅原さんには産休入りも遅くさせてしまったし、お子さんが一歳になるまでというご希望には添いたいと思っていたんだけど、マスコミ部門の方でデザイナーが足りなくなっちゃったんだ。デザイナーの小村さんが親御さんの介護でご実家に帰ることになってしまった上に、6月には斉藤さんが産休に入るんだよ」
私はマスコミ部門の二人のデザイナーさんを思い出す。
ベテランの二人がいなくなったら、確かにピンチだ。去年一人退職してからは二人がほとんどの仕事を回していたはず。
「不動産部門の方からは人を頼めない感じですか?」
不動産部門には私の代打で入った日笠さんがいる。恐ろしく仕事のできる武士のような彼なら、この窮地の助っ人になれるんじゃなかろうか。
最悪、不動産の方は短い期間なら、もうひとりのデザイナー夢子ちゃんと外注で回るだろう。その間に求人を募集して……。
「8月までは新規マンションの受注が多くて、不動産部門からは人を回せないと……御主人が今横で言っています」
私は大声で聞き返してしまった。
そんな、寝耳に水だ。
「梅原さんには産休入りも遅くさせてしまったし、お子さんが一歳になるまでというご希望には添いたいと思っていたんだけど、マスコミ部門の方でデザイナーが足りなくなっちゃったんだ。デザイナーの小村さんが親御さんの介護でご実家に帰ることになってしまった上に、6月には斉藤さんが産休に入るんだよ」
私はマスコミ部門の二人のデザイナーさんを思い出す。
ベテランの二人がいなくなったら、確かにピンチだ。去年一人退職してからは二人がほとんどの仕事を回していたはず。
「不動産部門の方からは人を頼めない感じですか?」
不動産部門には私の代打で入った日笠さんがいる。恐ろしく仕事のできる武士のような彼なら、この窮地の助っ人になれるんじゃなかろうか。
最悪、不動産の方は短い期間なら、もうひとりのデザイナー夢子ちゃんと外注で回るだろう。その間に求人を募集して……。
「8月までは新規マンションの受注が多くて、不動産部門からは人を回せないと……御主人が今横で言っています」