そうだ、このことを早く社長に報告してあげなきゃ。

この前の来訪は、それはもう切ない後姿で帰って行った彼。
人見知りは正常な発達の証拠で仕方ないって。時機に顔を覚えたら、みなみも泣かなくなるって。



帰宅し、一転ご機嫌で遊び始めたみなみを尻目に、夕飯を作る。
今日はゼンさんが早いって言っていた。
健診の結果と人見知りのことを話そうっと。

煮物と鮭のバターソテーという夕食を手早く作り、お味噌汁の準備をしていると、みなみがごろんと転がるのがキッチンから見えた。
みなみはプレイマットでおすわりし(この体勢は私がさせた)マットの支柱にくっついたぬいぐるみをかじっていた。そこから後ろに転げたようだ。

最初こそ、この「ごろん」で頭を強打していたみなみも、最近は上手に受身らしきものを取り、頭を守って転がる。なので、私は今回も助けには行かず見守る。


すると、みなみはそこから腹ばいに寝返り。


油揚げを切りながら、ちらちら見ている私の目に、みなみがぴょこんとお尻を持ち上げるのが見えた。