「親戚の……おじさんに大泣きしたんですけど、それも人見知りですか?」


みなみは先日、我が家に来た社長に対して、大号泣したのだ。
その泣き方が夜泣きなどとは違って、逃げようと顔をそむけ、社長が抱っこすると大暴れ。
結局私に戻されたみなみは、私の肩にかじりついて泣いたのだった。

社長は「俺はみなたんのじいじなのに……」と、それはもうしょんぼりして帰って行った。


「そうでしょう。正常な発達ですね」


「ふやああああああっ!!」


おじさん先生の声をかき消さんばかりにみなみが泣き叫ぶ。

診察の間中、泣きとおしたみなみは異常もなく、発達も順調。帰りのベビーカーではくたびれたのかグースカ寝ていた。

私はおじさん先生に指摘された人見知りについて考える。

思えば、最近のみなみは他人に対して不安そうな顔をしていた。
買い物中微笑みかけてくれたおばさんとか、ベビービクスで会う他のママさんに対して。

脳がきちんと成長している証拠だよね。
私やゼンさんのことは「知ってる!」って思って、安心してるんだもん