離乳食はなかなか良いすべり出しだ。

毎日、スプーン一杯分増えるおかゆを着々と消費してくれるみなみ。

うーん、寝ないし、泣きまくりだし、
ここまで手がかかり放題の彼女。

離乳食に関しては優秀じゃないの~。



……なんて、余裕をかましていられたのは一週間目までだった。

一週間が経ち、ニンジンペーストを一緒に出した時だ。
みなみがスプーンをくわえるなり、嫌な顔をした。

まずスプーンを舌で押し出し、次に唇の隙間からニンジンをべろべろっと吐き出した。


「あらら?ニンジンは嫌いかい?みなみさーん」


みなみはニンジンで機嫌を損ねたのか、それからおかゆも口にせず、おっぱいが欲しいとグズグズし始める。

うーん、口に合わなかったかぁ……。
ポタージュ状になるまですりつぶして、裏ごしして……結構大変だったんだけどなぁ。