天地さんの言葉に、私はまたしてもボロボロに泣いてしまった。

そして、同時に恐ろしく安堵した。


母性がなくなっちゃったわけじゃないんだ。

私、まだみなみの母親でいていいんだ。


腕の中のみなみをぎゅっと抱き締める。
みなみは窮屈そうにしながら、まだおっぱいに吸い付いていた。


「苦しい時は受診してくださいね」


天地さんに言われ、私は妙な安心感を覚えて帰宅した。

ホルモンのせい。
そう言われたら、逆らえない。
その言葉が免罪符になってしまう。



私は、自分の苛立ちを認めた。

全面的に今の状況を受け入れることにした。


みなみを可愛く思えないのも仕方ない。
今だけなら、その後、一生かけてお詫びするから許してもらおう。

表面上は頑張って母親するから、許してもらおう。


母乳も割り切って混合栄養にした。
おっぱいの後、ミルクを作ってみなみに与える。
後は、泣こうがわめこうが、二時間後まで授乳しない。