「ますます可愛くなったわねぇ、みなみちゃん。もうじきお座りできそうだし」


「あー、うん。発達は早いね」


母の横で洗いものをしながら、私は答えた。
はっきりと肯定できなかったのは理由がある。

正直に言って、今、みなみを可愛いと思えない自分がいる。


育児は5ヶ月目に入り、みなみは赤ちゃんから幼児に近づいてきている。
よく笑い、興味のあるものに手を伸ばす。
今にも寝返りしそうに身体を捩ったり、「あーうー」以外にも「ばばば」など言葉のバリエーションも増えてきた。

順調なんだと思う。

順調に大きくなっている。


でも、頻回の授乳は続いているし、夜だって相変わらずだ。
最近はたそがれ泣きが減った分、夜中に泣き止まなくなることがある。

少し早いけれど、これが夜泣きなんだろうか。

抱っこもおっぱいも拒否で泣き続けるその姿を「可愛い」とは思えない。