母の後姿をベランダから眺め、見えなくなるまで見送る。
妙なことに、涙が出てきた。
まるで、留守番の子どもみたいな心細さだった。
そういえば、大学から東京に出ていた私にとって、母とこんなにベッタリ過ごしたのは、成人してから初めてだったんだ……。
実感する。
いつまで経っても私はあの人の娘なんだ。
離れることがこれほど寂しいなんて……。
ホルモンのせいもあるかもしれない。
とにかく、やたら泣けてくる。
すぐにみなみがふぎゃふぎゃと騒ぎだし、私は涙を拭って、みなみの元へ走った。
みなみは日中の居場所、ソファ前のラグを敷いた一角に転がって、手足をバタつかせていた。
「みーなみー」
私が顔を見せると、反射的に唇が尖るみなみ。
完全に私を食糧だと思っていやがるわね。
そうだ、私はみなみの母親なんだから。
泣いてなんかいられない。
頑張らなきゃ!
妙なことに、涙が出てきた。
まるで、留守番の子どもみたいな心細さだった。
そういえば、大学から東京に出ていた私にとって、母とこんなにベッタリ過ごしたのは、成人してから初めてだったんだ……。
実感する。
いつまで経っても私はあの人の娘なんだ。
離れることがこれほど寂しいなんて……。
ホルモンのせいもあるかもしれない。
とにかく、やたら泣けてくる。
すぐにみなみがふぎゃふぎゃと騒ぎだし、私は涙を拭って、みなみの元へ走った。
みなみは日中の居場所、ソファ前のラグを敷いた一角に転がって、手足をバタつかせていた。
「みーなみー」
私が顔を見せると、反射的に唇が尖るみなみ。
完全に私を食糧だと思っていやがるわね。
そうだ、私はみなみの母親なんだから。
泣いてなんかいられない。
頑張らなきゃ!