「あっぎゃああああ!!」
みなみが目覚め、いきなり出力全開で泣き出した。
グズるというプロセスはないことが多いんだ、この娘。
「きた!おっぱいだ!」
たった2時間の外出ももたないみなみの空腹。
こんなことなら、病院の待合室で授乳してくればよかった。
「もう少しでおうちだから、我慢して!」
私はみなみをスリングごと揺すってみる。
みなみは大声を張り上げるばかり。
「あんた、授乳ケープ持ってるんでしょ。タクシーだけど、あげちゃいな!」
ええー?あと5分ほどで我が家なのに!
しかし、降りる瞬間まで泣いていたら、運転手さんにも迷惑だろう。
私は運転手さんにひとこと断り、みなみをスリングから出すと、代わりに授乳ケープを羽織った。
いつでもどこでも授乳がスマートにできるというのが、このケープ。
今後、出番がめちゃくちゃ増えそう……。
みなみはケープが邪魔で押し退けたいのか、しきりに顔回りで手をバタつかせていたけれど、最終的には目の前の食料の魅力に負けた。
みなみが目覚め、いきなり出力全開で泣き出した。
グズるというプロセスはないことが多いんだ、この娘。
「きた!おっぱいだ!」
たった2時間の外出ももたないみなみの空腹。
こんなことなら、病院の待合室で授乳してくればよかった。
「もう少しでおうちだから、我慢して!」
私はみなみをスリングごと揺すってみる。
みなみは大声を張り上げるばかり。
「あんた、授乳ケープ持ってるんでしょ。タクシーだけど、あげちゃいな!」
ええー?あと5分ほどで我が家なのに!
しかし、降りる瞬間まで泣いていたら、運転手さんにも迷惑だろう。
私は運転手さんにひとこと断り、みなみをスリングから出すと、代わりに授乳ケープを羽織った。
いつでもどこでも授乳がスマートにできるというのが、このケープ。
今後、出番がめちゃくちゃ増えそう……。
みなみはケープが邪魔で押し退けたいのか、しきりに顔回りで手をバタつかせていたけれど、最終的には目の前の食料の魅力に負けた。