「総長…?」


「そう、
炎龍っていう暴走族の」



「…わたしが総長なんだ」


「そうだよ。

でも炎龍総長は
トップシークレットなんだ」


「トップシークレット?」


「絶対外部には知られないこと。

だから炎龍総長だって、
知ってるのはここにいる俺たちだけ」


なんか大変だな…


「慣れないこともあるだろうし、
大変だと思うけど、

一緒に頑張ろう?」


湊斗が私の頭を撫でるものだから、

自然と頷いていた。