するとコンコンと音がして、 湊斗の声が聞こえた。 「欐桜? 入るよ?」 「うん、大丈夫だよー」 湊斗はモニタールームの 前の椅子に座っている 私の横に来て、頭を撫でた。 「学校どうだった?」 「楽しかったよ!」 「それは良かった」 「何かねー、とにかく楽しかったの!」 「あんまり、はしゃぎすぎないでね? 体調は万全じゃないんだから」 「うん!」 それから湊斗は部屋を出て行った。