それから遅れてだけど、
学校に向かった。
送ってくれたのは、琉玖だった。
「んじゃ、欐桜ちゃん
行ってらっしゃい!」
「送ってくれてありがとう
行って来ます!」
そう言ってヘルメットを渡して、
門を潜ろうとした時、
呼ばれた。
「りっおーーーー!」
「?
きゃっ」
抱きついて来たのは、
髪の毛がボブで栗色の子。
「えっと…」
「久しぶり過ぎて、
何て言えばいいのか分かんないだよね!
分かるよ!
いま、私それだから!」
「ひーちゃん…?」
「はい!
ひーちゃんです!
もう…!
学校来ないから、
心配して先生に聞いたら、
事故にあった、とか言われるし!
もう痛いとこない?」
ひーちゃんは、ペタペタ私の体を触って
痛いところがないのか、
調べてる。