「ミオ!いつまで家にいるのよ!」
「ふぁい!いきますよぉうー」
まだ開いていない目を擦りながら家を出る。
「ハヨ、森下」
「オハヨー........」
え?
青山君?
「青山君!?」
「ぶはっ!反応おそっ!」
愉快そうに笑う青山君は、幼げに見えた。
「え、え?なんで?ここに?」
「俺、彼氏らしいこと、とかよくわかんないからこういうことしたほうがいーのかな?的な?」
「私の家、知ってたの........?」
「あ、椎名に教えてもらった。」
夏紀ちゃん........。
「だから、いこ」
「あ、うん!」
今までずっと、後ろから見てきた青山君が。
私のとなりにいる。
「うっ、ふぇっ」
「?どした、もりしー.....え!?どしたの!?まじ!」
泣き顔の私におろおろする青山君。
「なんでもないの、ごめんね」
「ほんとか?」
「うん!」
「そか?」
ポンポン、と頭を撫でられた。
やめてよ。
どんどん好きになるじゃないか。
やめてよ........。