チャリをとばして葵衣の家に着く。
「葵?」
「え........、拓斗........?」
葵衣は、驚いたように目を見開く。
「これ、どーゆーこと?」
はぁ、はぁと乱れた息を整え、ケータイを見せる。
「........幼馴染みも、考えものだねぇ........」
「葵衣........?」
「私はね、拓斗のことすきだよ。」
「え........?おう?」
「でも、みんなが言うような好きじゃないから、安心して。」
どういう好き?とは、聞けなかった。
「俺も、葵衣のこと、好きだよ?」
「うん。ありがとう。」

結局、そのまま。
俺は。家に帰った。
「あの、青山君」
........?