思い出せない俺は直接聞くことにした。


「司くんは自覚ないかもしれないけど、司くん学年問わずにモテるの知ってる?」



「いや、知らないけど?」



「むすっとしているように見えるけど、困ってる人見ると優しくしちゃうよね」



え、え?これって褒められてんの?



「私は可愛くもないし、美人でもないよ。だから、司くんとは不釣り合いかもしれない…」



「………」



「……だねどね、私は司くんの事誰よりも好きな自信はあるよ」



泣きそうに目に涙をためるゆうは、俺の手を弱々しくも握り締める。