その日の翌朝。
体の倦怠感は残っていたけど、熱があまり上がっていなかったから薬を飲んで出勤。
蒼は断固として反対だったけど。
医局についた私は、高島先生が机に突っ伏する隣に腰掛けた。
「……おはようございます」
「はよー………」
「……どうしたんですか?」
「……なんでもない」
「あのぉ…………その…」
「ん?何?」
高島先生が体を起こして私を見つめる。
「季蛍、顔色悪いね」
「高島先生、顔色悪いですね」
「「………」」
「高島先生も風邪ですかー?」
「季蛍もー?」
「はいー……」
隣同士で机に突っ伏する。