大くんへ。

この場で形に残るようにメッセージを送るよ。

読んでくれるなんて、思っていない。
だけど、なんでだろう。
なぜか残しておきたくて、描こうと思うよ。

大くんと出会ってそろそろ3年半の月日が経つんだね。
長かったね、でも。あっという間だった。
あたし、大くんを幸せにできたことあった?
あたしはね、大くんにたくさんの幸せをもらったから凄く大くんといた毎日は輝いていたの。
朝が来るのが嬉しくて、夜が来るのが淋しかった。

でも、今は何にも輝いていないの。
やっぱり、大くんが居たからあたしの今までは輝いていたみたい。
もう、隣に大くんがいなくて。
大切だったのに、大事だったのに、かけがえのない存在だったのに、
あたしは失ってから。
どれだけ、好きでいたのか。
どれだけ、必要だったのか。
どれだけ、愛していたのか。
触れられなくなってから、大くんの存在の大きさに気付かされたよ。

今更なのに、
自分から別れを切り出したのに。
あたしは、自分勝手で。臆病者で。ズルくて。


大くんがね?
「もし、やり直したとしても。それは、お互いが遠慮した付き合いになるだろ?」
そう、言ったとき。
あぁ、本当に嫌われてるんだって。
あたしと居るのは、罪悪感からなんだって。好かれてないんだって。
必要とされてないんだって。
もう、これ以上。
大くんをどれだけ好きになってたとして、想い続けても叶うことは。
この先、いくら願ってもないんだって。
あたしは結局、どんなに好きでいても大切なものを自分から壊す人なんだって。
自覚させられた。
誰かに愛されるなんてないんだって。

だから、大くんのせいじゃないよ。
あの出来事は、あたしの弱さなんだよ。あたしがまだまだ弱くて大くんを守れなかったからなんだよ。
守りたいものも守れなかったあたしの弱さなんだよ。
大切な物すら、1番失いたくない物すらろくに守れないあたしの性なんだよ。
だからさ?
もう、やめよう?傷つけること。
自分のこと、きずつけないで?
やめるからさ、頑張るから。
あたしが最初で最後の頑張りみせるから。
大くんにめっちゃ幸せあげるから。
だから、もう自分を責めることはやめてね?


本当に、頑張るからね?
あたし、大くんのこと笑わせてみるからさ?
だから、怒らないで?泣かないで?
あたしの精一杯の強がり、受け取ってね?
大くんは、笑ってね?
あたしの、世界一大好きな笑顔を見せて?

世界がどんなに綺麗なのかは、
大くんから教わったの。
色があることを大くんから教えてもらった。
好きになることの儚さも。
人の温もりがどれだけ、温かいのかも。