「入学式の日に、緊張しすぎてお腹痛くなっちゃったとき、保健室まで運んでくれたの。」


「それで、好きになっちゃったの?」


問いただすと

「ううん、それだけじゃないの…」

「うん?」


「それから何日かたって、ばったり廊下であったとき、入学式の子だって気付いてくれたんだよね。
まさか、覚えてくれてると思わなかったからさ。」

頬を赤くしながら話す理香は本当に陸くんが好きみたい。