「ちょっと、友佳大丈夫?」

理香が駆け寄ってくる。


ザワつく教室に先生が入ってきて、何も無かったように授業が始まった。




「お前、そこどうした?」



自分の頬をツンツンと指さしながら私に問いかける雄平。



元はと言えばあんたのせいだけど…。


「別に、ぶつけただけだよ」


「ふーん」


納得していない様子で雄平は歩き始めた。