「あんたなんか来なくていいわよ!私先輩と帰るから!」


その瞬間、

私の腕を突然つかみ壁に押し付けるあいつ。



静まり返った教室には壁にぶつかる音と


「だめだ」


いつもより低い声が響いた。



耳に生暖かい感触。


「ひゃっ…///」


「俺のこと、名前で呼べよ」


ぶんぶんと首を振った。

あんたなんか名前で呼んでやるもんか。