「最近、なんかずっと具合悪くて、」

 『うん』

 「学校でも、はっ吐いちゃったり、」 自然と涙が出てきた。

 『うん』

 「せ、生理も…ひっく、こ、こなくて…」

 『…』

 「今日、びょ、病院いったら、妊娠、してるって」

 『……まじか』

 「どうしたら、いい?」

 『…お前はどうしたいの』

 「分かんないよ」

 『大学は?』

 「だから、分かんないよ!」

 『…てか、電話じゃだめだろ…今から、会える?』

 「…うん」

 『じゃあ亜美ん家の近くの公園に行くから、着いたら連絡する。』

 そういって、康太は電話を切った。

 電話では冷静を装ってたけど、康太は今頃とてつもなく焦っているんだろう、と思うとまた涙が出てきた。