「俺の親、最初猛反対してさ。中絶にかかる金は全部出すからとか言い出して」
「…」
やっぱり、そうだよね。
未熟な私たちが親になることなんて、誰も望んでない…
「でも頑張って説得したんだ。そしたら、しぶしぶだけど父ちゃんは許してくれた」
「え、ほんと…?」
まさかの、まさかだ。
康太のお父さんが、許可してくれた。
「亜美はどうだったの?」
「私は…どっちも反対してて…」
「だよなあ」
実際私も、このまま産んで将来が大丈夫なのかという心配は、まだ完全に消えたわけではなかった。
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