「いいよ、してみれば~。ぜったい出来ないから!」
「はいはい。」
森は、しばらくラジオをいじったと思うと、諦めたような顔をして言った。
「このネジ壊れてる?全然回らないんだけど。」
「ほーらね。だから、言ったでしょ。出来ないって。森だって意外と不器用じゃん。」
「いや、お前とは違って、ちょっとは回ったぞ。」
「私だって、少しは、回ったし!」
「回ってねーよ!」
「回った!」
「回ってない!」
「回った!」×10
「絶対、回ってない!」×10
こいつ、意外としつこいな、、、、、。しかーし、私は負けない!
「ぜったい回っ、、、、」
「あんた達、うるさい!ちょっとは、黙ってよ!先生キレてんじゃん!」

チッ、邪魔が入ったか。
注意したのは、私の親友、士先菜々。
私と森は、菜々が指差す後ろをゆっくりと見た。すると、そこには、怒りで、顔が真っ赤になった先生が立っていた。