「ねぇ、私と遊ぼうよ・・・。どうせ、もう夢の中から抜け出せないんだから・・・。」


「来ないで、来ないで。お願いだから来ないで・・・。」

私は、無我夢中で、自分の鞄の中にあったものを彼女に投げながら、頭に思い付いた言葉をとにかく4回言いました。

しかし、彼女は、私にどんどん近づいてきます。

「無理よ・・・。だって、あなた、抜け出す言葉知らないじゃない・・・。」


「来ないで・・・。ポマード、ポマード、ポマード、ポマード。南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経。にんにく、にんにく、にんにく、にんにく。」

「ウフフ・・・何?ポマードって?南無妙法蓮華経・・・違うなぁ〜。にんにく・・・大好き。」

彼女は、不気味に笑いながら、さらに私に近づいてきます・・・。