翌日、俺は、仲間から彼女の家がある場所を聞き、彼女の家を訪れた。

アパートの二階の部屋。

ドアには、たくさんのハガキが挟まったままだった。

「あいつ。どっかいってんのかな?」

俺は、一応、家のチャイムを鳴らした。

しかし、反応はなかった。

「やっぱり、いねぇ〜んだ。あいつ、痩せたから嬉しくて、遊びにいってんだな。」

何気無く、俺はドアノブに手をかけた。

ガチャ・・・。

ドアに挟まっていたハガキが勢いよく、全て地面に落下した。

「え?」

彼女の部屋には、鍵がかかっていなかった。

俺は、落ちたハガキを全部拾うと、非常識だと思いつつも、好奇心を抑えられず、彼女の部屋に入った。

彼女の部屋は、俺が予想したよりもかなり綺麗で、生活感があまりない気さえした。