「・・・はぁ?バカじゃねーの?そんなの嘘に決まってんじゃん。」

「嘘じゃないよ。私、絶対痩せてやるから。見てなよ〜。」

「ま、頑張れよ。・・・ところで、そのダイエット、何で知ったん?」

「え・・・チラシ。」

「へぇ〜。で、そのチラシ、どこでもらったの?」

「池袋の裏路地。」

「はぁ?池袋の裏路地?大丈夫かよ・・・。で、どんなやつに貰ったんだ?」

「え、何で?」

「いいから。」

「いいじゃん。どんな人だって。」

ヤバ・・・突っ込まない気だったのに。

俺は、いかにも怪しい話をする彼女を、無意識に追求していた。

こんなことで、彼女のやる気をそいだらヤバい。

俺は慌てて、話をちゃかした。

「まぁ、どんなダイエットでも、無理だと思うけどな。」

「はぁ?なんでそんなこと言うの?絶対痩せてやるから。」

「ハハ。ごめん。ごめん。冗談だって。そんなに怒るなよ。まぁ、頑張れよ。お前なら出来る。じゃあな。」

俺は、彼女のやる気(?)を煽りに煽って電話を切った。