―もっと、刺激的な恋を。―

「メーン」という透き通った低い声が武道館全体に響く。
「やっぱりお前弱いな」そんな嫌味を言ってくるのが赤城 宙（あかぎ そら）。剣道部の２年副部長だ。そして、私が剣道部、２年副部長の青木 空（あおき そら）。宙に嫌味を言われるのは、気に入らなくて言い返したいが確かにあいつは、強い。だから、言い返せない。私は、言い返せないかわりに宙を睨んでいると宙まで睨んできた。すると、剣道部のみんなが「また、ケンカしてるよ」と笑いながら言ってくる。「お前ら付き合ってるの？」と冗談半分でいってきた。優史は、「こんな、剣道は下手、顔はﾌﾞｽ、すぐきれる、こんな女を好きになるわけねーじゃん」と爆笑しながら、いってきた。そんなこと知ってるもん私は、心の中でそう思った。でも、本当は、泣きたいくらい悔しかった。他の女子には、優しく接しているのに、いつも練習相手が私になるといつもイジワルをしてくる。でも、みんなは、イジワルするってことは、「空 のこと気になるんじゃない？」とか言ってくるけど私は、期待しない。男子なんて、ストレス解消とか、ゲーム感覚でイジワルをしているだけだと私は、思ってるから。でも、嫌いになれないのは、なぜ？そんなことを思いながら剣道をしているといきなり男子にぶつかり、バランスを崩して床に頭をぶつけてしまった。そして、すぐさま宙が現れたがだんだんくらくらしてきて意識を失ってしまった。