「謝るなら素直に乗っとけ」

と言って後ろの席をポンと叩いた

でもー…

「獅々谷くん、家同じ方向だっけ?」

獅々谷くんの家はどこだかわからないけど、私と同じ方向で帰ってるのは見たことがない

「……そうだよ」

獅々谷くんはそう言ってそっぽを向いた

そうだったんだー、1回も登下校なかったけど私と同じ方向だったんだね!

私は新事実に喜びながらもやっぱり迷っていた