ふと、左手首にしていた腕時計をみれば、いつもよりその場所にたどり着くのに時間がかかっていた。 普段は10分もかからないのに今日はその2倍近くもかかっている 思わず苦笑した。 俯いて歩いていた頭を上げ前を向くと、私を追い越して行く人々。 その先にみえる小さな公園が目にみえるとまた、私の視線は自然と下を向きだした。