あの後、言葉少なになって、
朝食作って二人で食べた。

そしていつものように自分の部屋に帰って行った。


心臓が壊れてると思った。

だって止まったまま動き出さなかったから。

良平が誰かのものになる?

そんな事があるなんて、
覚悟はしてたのに、
ちょっとも現実味は無かった。

ねえ良平私達の間には、
その

『結婚』

の2文字は存在しないの?

ほろりと
零れ落ちた涙に、
言えないでいる自分の本当の想いを思い知る。

私は良平が好き。

何度も溢れ出そうになる想いを、
押しとどめた。

私達は恋人じゃない。
友だちだからって。