少し春めいてきたとはいえ、

まだ綿のカーデ一枚羽織っただけでは、
肌寒い。

まあ、いいわ。
誰かに迎えに来させよう。

「もしもし、
 隆?
 暇なら迎えに来てくれない?
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 え、従妹が?そうならしょうがないわね。
 ううん、いいのよ、またね。」


「あ、中井君?私清羅。
 今、境町のファミモもなんだけど、
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 え?出張中? そう、ならいいの。」

ついてないわ、
しょうがない、じゃあ風見君かな?

でも彼はバイクで来そうね、
カゼ引くのはごめんだわ。

葵君の家この辺りだっけ、
この際自力で行こう。

手ぶらじゃ何よね。

コンビニにより、
季節限定俺様プリンをかごに2つ入れて、
念のため電話してみる。

「もしもし、葵君?

近くにいるんだけど
 これから行ってもいい?

葵君の好きな俺様プリン買っていくよ。

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え?

ダメ?

なんで?

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彼女が?

え?

いたの彼女?」