今までとは少し違った春休みが終わり
また、めんどくさい
学校が始まってしまった。
この時期になると周りがソワソワしている。

「クラス替えかー……。栞夏ちゃんとならうれしいんだけどな。」

「美咲っ!おはよー!クラス同じだといいな!」

遥(はるか)だった。
いつも爽やかで男女共に人気がある。
名前的に女子にも男子にも取れるが
一応女子だ。

「遥おはよー。同じだといいんだけど。」

二人で校門を過ぎ、新しいクラスを書いている紙を見に行った。
ここは、人溜まりが出来ていて
歩きづらい。

「えーっと……。私3組だ。遥何組?」

「私も同じ!これから宜しくな!」

遥と同じクラスになれた。
それだけでも充分だったが
新しい教室に行くと

「美咲ちゃん、おはよー♪」

「栞夏ちゃんも同じクラスだったんだ!」

仲のいい二人と同じクラスになれた。
これは玲報告しないと。
この二人は、玲と付き合ってることも知っているので
相談にも乗ってもらっている。

キーンコーンカーンコーン
いろいろ雑談してるとチャイムが鳴った。


ガラッ
「じゃーホームルームはじめるぞー。」

席も栞夏ちゃんと近く
ずっと話していた。
昼休みには、3人でご飯を食べる約束をして
昼までの授業を受けていた。

キーンコーンカーンコーン
「はい、今日の授業はここまで。」
ガラッ

やっと昼休みだ。
先生が出ていくと同時にクラスがざわめきだす。
走って購買に行く男子や
どこで食べるー?など雑談しながら
教室を出る女子が多かった。

「栞夏ー。美咲ー。お前らずるいぞー。」

すぐに遥が来た。

「遥ちゃん席遠いもんね。」

遥だけが教卓の前という最悪のポディションだったが
私達は、一番後ろの左隅だった。