玲とのゴールデンウィークから
早くも2週間が過ぎた。

「楽しかったなー…。」

少し泣きそうになりながら
また玲のことを考えていた。

「ただいまー。美咲どーせ泣いてんだろー?(笑)」

ギクッ
いつものことながら本当に監視カメラがあるかのように
心が読まれてしまう。

「そんなに私ってわかりやすいのかな…。」

でも、今はふざけた気分になれず

カチカチ
「今、忙しいの!また後から連絡するね!」

それだけ返し布団に潜っているうちに寝てしまった。
気が付けば返事を返してから2時間が過ぎていた。
携帯を確認してもそれ以降玲からの返事がない。

「玲も寝ちゃったかな?なんか悪いことしてしまったな…。」

その日はお風呂とご飯を済ませ
返信が来るのを待っていてら
いつの間にか寝てしまっていた。

「美咲…ごめんな…。」

「玲、どこに行くの?ねぇ、玲ってば!」

ガバッ
汗も止まらず、泣いていた。

「朝から嫌なの見ちゃった。」

じんわりと肌を伝う汗が夢を思い出させるので
顔を洗いに洗面所に向かった。

バシャバシャ
「スッキリしたー。もう忘れよ。」

部屋に戻り、布団に潜ろうとして
あることを思い出した。

「…今日バイトじゃん!支度しないと!」

時間もなく、携帯を開くこともしないで
バイトに向かった。