「どんだけ緊張してんの( 笑 )」

何も言えなかった。
緊張と喜びが合わさって
今にも泣きそうになっていたのだ。

「玲のバカ!!!!」

街中ということを忘れ
ポコポコ音がなりそうなパンチをして
玲に抱きついた。

「ちょ!おい!ここ街中だぞ!?」

「……気にしないの。」

二人とも顔が真っ赤だった。
初めて会って右と左を間違えおかげで
緊張もすぐほぐれ
電話で話しているいつもの
二人に戻った。

「じゃーいこっか?」

「ん?どこ行くの?」

私は玲に手を引かれるまま
ついて行った。
……グルルル
行く先がわかってしまった。

「お腹……空いてるの?」

「……わりーかよ。」

照れながらそっぽを向いた。
かわいい。
リアルで見ると、萌死にそうだ。
まぁ、私もお腹が空いていたので
2人でオムライスのお店に行くことにした。

「美咲、オムライス好きだろ?」

「超大好き!」

大好物がオムライスなのだ。
玲は知っていて
先に来たこともあり、調べていたのだ。

「いらっしゃいませー!2名様ですか?」

「あ、はい。」

「こちらの席へどーぞー!」

案内された席に移動し。
メニューを見ていた。
全部美味しそうで
よだれが出ていた。

「美咲よだれ……。」

「だって!全部美味しそうだもん!迷っちゃう……。」

玲はデミグラスのオムライスに決めて
私は悩んでいた。

「バターライスにするかケチャップライスにするか……。」

「でも、これバターライスできねーぞ?」

メニューに指をさしてきて
確かめるとケチャップライスのみと書かれていた。
すこし、残念だった。
(´・ω・`)となりつつ
店員さんを呼んだ。

「すいませーん!」

「はい!すぐ行きますので少々お待ちを!」

呼んで愛想の良さそうな店員さんが来た。
玲は決めていたメニューを頼み。
私のも頼んでくれた。

「この、チーズインオムライスなんですが、バターライスに出来ませんか?」

玲!何聞いてんの!
と思いつつ店員さんの顔を見ていたら
少し考えて

「……今回だけですよ?サービスです♪」

と、笑って言ってくれた。
内心めちゃくちゃ嬉しかった。
聞いてくれなかったら
ケチャップライスになっていたのだから。

「ありがとうございます!」

店員さんが厨房に戻った後

「玲ありがとう!大好き!」

また、周りを気にしないでいってしまった。
見られていることに気づいて
すぐ、私の顔が赤く茹で上がった。

「何照れてんの( 笑 )どういたしまして。」

頼んでいた商品が来て
2人で写真を撮ったり
あーん。をして楽しく食べて
そのお店を後にした。

「おいしかったー。私は満足なり!」

「そりゃよかったですね( 笑 )なら、ホテル行くか。」