家に着き夕食、お風呂を済ませ部屋に戻ると携帯が鳴った
ナオからだ

「うんうん、ちゃんと着いたよ
心配してくれたの⁈ありがとう」

両親、友達以外で私の事を心配してくれる人がいるなんて
恥ずかしい様なくすぐったい感じ
胸が熱くなるのを感じた


ナオは飲食店でバイトをしてる
バイトのない日はナオの家に行くのが
日課になっていた
土日も電車に飛び乗りナオ家に向かった

いつもナオの部屋でゴロゴロしていた
ベットでナオの胸に頭を置いて話を
する時間がすごく好きだった

時間もあっとゆうまに過ぎていった
離れたくなくて帰る時間が遅くなって
しまった日が何度かあった

危ないからとナオのお母さんが駅まで
車で送ってくれ
いつもナオは改札口まで送ってくれる

いつもならすぐにバイバイするはずが
今日は違っていた


「…帰したくない」

体を引き寄せられナオの胸に顔を埋めた
私の大好きなナオの匂いに包まれ
ボーとしていると


「ちゅーしていい?」

私は黙って頷いた
唇が重なり合う

人間は不思議だ
経験が無くても自然と目を閉じ相手を
受け入れる事が出来るのだから