あわいもないメールのやり取りが続き
夜は電話をする様になっていた
ある日ナオが学校帰りに会おうと言ってきた
ナオは私の顔知ってる
私は知らない

いつの間にか会ってみたくなっている自分に驚いた

会ってプリクラと違うと思われるのは怖かったけど…会ってみたいと思う気持ちの方が大きくなっていた

次の日学校が終わると駅へと急いだ
電車に乗りナオが教えてくれた駅で下りた

キョロキョロしながら改札を出てロータリーを歩く
まだ来てないのか…不安になりながら
顔も分からないナオを捜した


「ちぃちゃん?」


後ろから声をかけられ振り向くと
ナオが立っていた

ナオは見上げるほど背が高く
スラットした体型
黒髪短髪でくっきり二重 笑った顔か
すごく印象的だった

電話で話してた印象とは正反対
内心ギャル男とかが来たらどうしようっと思っていたのですごくホッとした


「今、家に友達来てるんだけど来る?
いきなりじゃ嫌かぁ?」

初対面で家に行くのは抵抗があったが
私は行くことにした

ナオは慣れた様子で私を自転車の後ろに乗せ家に向かった

駅から10分ぐらいで家に着いた


家にはお母さんと妹がいた
挨拶をして部屋に行く

部屋にはナオの幼馴染のマコトがいた
マコトは野球部で真っ黒に日焼けして
ナオと同じぐらい背も高い

人懐っこいマコトとはすぐに打ち解けられた