「あんたこそなんなのよ‼
急に人のことボロカス言いやがって。
そんな事言うために私を止めたの。」

「そんな事?!
これはかなり重要だぞ。」

「そんな事知ったことないし。
まず、これ書いたのが誰か分からない時点で怪しいでしょ。

なのに、素直に行くわけないでしょ。」

「そんなもん行かなきゃ分からん。
ともかく行け!」

「はぁー行くわけないでしょ。
バカみたい。」
と言って、私はそのまま帰ろうとしたら、急に男に手首を掴まれて校舎内に連れて行かれた。

「きゃあー‼」
と言う私の悲鳴だけが靴箱に響いた。



「ちょっと離してよ!」

「離したら、逃げるだろ。
絶対はなさない。」

「逃げるか逃げないという前にこけるでしょーが!
あ、危ない。

きゃあー‼‼」「ぅわぁー!」

【ドスン】
(痛ぁ…)
と、体を起こしたら、さっきの男が私をかばって下敷きになってた。
「あ、ごめん‼」
と、急いで下りた。
「いてぇー…。
怪我ない?」

「私は大丈夫だけど。
そっちこそ大丈夫…?」

「う、うん。」

「にしても、お前見た目以上に重いんだな。」

「え…。」

「いやぁー潰れるかと思った。」

「な。何言ってんの。
潰れるわけないでしょ。」

【バシッ】
と私は力一杯彼の肩を叩いた。

「うぅ…。」
と、彼は変な声を出して、叩いた場所を押さえて膝をついた。

「あ、ごめん。
つい力の加減できなくて。」
と謝って、彼に手を差しのべた。

【パチンっ】
その手を払われて、彼は自力で立った。

「謝る気ないわ。
さすが性悪女。」
と、汚れたところ払いながら、私を食い気味で見てきた。
「ごめんって言ってんじゃない。
てか、まずあなたが私を急に引っ張るからじゃない。
お互いさまじゃない?」
と、私は開き直ってみた。
そしたら、彼は小さく笑い、また私の手首を掴んで、また引っ張られた。
「って、どうしてそうなるのぉーーーーー。」