けど、これ言うと、必ずと言っていいほど絵菜に叱られて、空いた時間と言う時間に翔真くんについて熱弁される。
だから、聞いていると思わせ、綺麗に聞き流してる。
今日もそんな翔真くん一途な絵菜の熱弁を聞きながら、今日の学校も終わった。
「あぁー今日も長かった。」
と、私は帰る準備しながら、ボソッと呟いた。
(そういえば、今日見た男子…結局誰だったんだろ。
…私の情報網じゃ、知るよしもないか。
あとで絵菜あたりに聞いとこ。)
と、荷物をまとめ終え、くつ箱に向かった。
『ねぇ、あの子って…』
『あぁー、C組の立花未希でしょ。』
『例の噂ホントなのかなあ?』
『あの様子じゃあ、ホントでしょうね。』
(またその話か。)
と私は心の中で呆れてた。
彼女たちが話してた噂はちょっと前に出てきたもの。
その噂は…『C組の立花 未希の妊娠疑惑』。
だけど、実際は妊娠なんてしたことないし、相手もいない。
この噂も、少し前に居た彼氏と一緒に居るとこを誰かに見られて、広まった噂が大きくなったもの。
最初は、年上彼氏が居る。
そして、その噂に尾がついてどんどん膨らんでいった。
でも、その年上彼氏とは特に何もなくて、すれ違いですぐに別れた。
だからといって、この事否定しても逆に大きくするだけだと思って、無視してた。
けど、さすがに妊娠疑惑作られるとは思ってなかった。
しかも、肯定も否定してないけど、ほとんどの人は信じ切ってる。
正直、信じようか信じないのはどうでもいいけど、さすがに知らない人に後ろ指立ったれるのは、気分が悪い。
(うざったいな。)
と、毎回言われるたび思う。
でも、内心こんなこと思ってるけど、気にせず靴箱に向かった。
靴箱に着き、靴に履き替えてると、靴箱のふたを開けると1枚の紙が出てきた。
「あ…。」
紙は、私の足の上に落ちた。
私はその紙を拾って、中に書いてあることを見た。
【未希先輩へ
放課後、1-B で待つ。】
「何これ…。
名前くらい書けよな。」
といって、その紙をゴミ箱に捨てた。
そして、そのまま帰ろうと思ったら、突然【トントン】と後ろから誰かに突っつかれた。
「なに?」
と言って振り返ったら、授業中にグラウンドで見た男が立っていた。
(…こいつ、確かあの時のグラウンドにいた…)
と、私が渋い顔で男の顔見てたら、男は私の顔をじっとと見てきた。
「なんか用?」
と、私は男から目を離して、言った。
「おまえだろ。
この手紙捨てたの。」
と、男は私がさっき捨てた紙をぶら下げて言ってきた。
「そうだけど、それがどうしたのよ。」
「お前、性悪だな。」
「なっ?‼」
「人の思いを簡単にゴミ箱に捨てる女なんて初めて見たわ。
この男も変なやつが好みだな。」
だから、聞いていると思わせ、綺麗に聞き流してる。
今日もそんな翔真くん一途な絵菜の熱弁を聞きながら、今日の学校も終わった。
「あぁー今日も長かった。」
と、私は帰る準備しながら、ボソッと呟いた。
(そういえば、今日見た男子…結局誰だったんだろ。
…私の情報網じゃ、知るよしもないか。
あとで絵菜あたりに聞いとこ。)
と、荷物をまとめ終え、くつ箱に向かった。
『ねぇ、あの子って…』
『あぁー、C組の立花未希でしょ。』
『例の噂ホントなのかなあ?』
『あの様子じゃあ、ホントでしょうね。』
(またその話か。)
と私は心の中で呆れてた。
彼女たちが話してた噂はちょっと前に出てきたもの。
その噂は…『C組の立花 未希の妊娠疑惑』。
だけど、実際は妊娠なんてしたことないし、相手もいない。
この噂も、少し前に居た彼氏と一緒に居るとこを誰かに見られて、広まった噂が大きくなったもの。
最初は、年上彼氏が居る。
そして、その噂に尾がついてどんどん膨らんでいった。
でも、その年上彼氏とは特に何もなくて、すれ違いですぐに別れた。
だからといって、この事否定しても逆に大きくするだけだと思って、無視してた。
けど、さすがに妊娠疑惑作られるとは思ってなかった。
しかも、肯定も否定してないけど、ほとんどの人は信じ切ってる。
正直、信じようか信じないのはどうでもいいけど、さすがに知らない人に後ろ指立ったれるのは、気分が悪い。
(うざったいな。)
と、毎回言われるたび思う。
でも、内心こんなこと思ってるけど、気にせず靴箱に向かった。
靴箱に着き、靴に履き替えてると、靴箱のふたを開けると1枚の紙が出てきた。
「あ…。」
紙は、私の足の上に落ちた。
私はその紙を拾って、中に書いてあることを見た。
【未希先輩へ
放課後、1-B で待つ。】
「何これ…。
名前くらい書けよな。」
といって、その紙をゴミ箱に捨てた。
そして、そのまま帰ろうと思ったら、突然【トントン】と後ろから誰かに突っつかれた。
「なに?」
と言って振り返ったら、授業中にグラウンドで見た男が立っていた。
(…こいつ、確かあの時のグラウンドにいた…)
と、私が渋い顔で男の顔見てたら、男は私の顔をじっとと見てきた。
「なんか用?」
と、私は男から目を離して、言った。
「おまえだろ。
この手紙捨てたの。」
と、男は私がさっき捨てた紙をぶら下げて言ってきた。
「そうだけど、それがどうしたのよ。」
「お前、性悪だな。」
「なっ?‼」
「人の思いを簡単にゴミ箱に捨てる女なんて初めて見たわ。
この男も変なやつが好みだな。」