ピピピピピ───

けたたましい聲で鳴り響く
目覚まし時計を寝ぼけ眼で止める。

「っん~…」

隣で眠る貴方の髪を撫でる。
そうやってすると貴方はいつも
ほんの少し睫毛の長い目を開けて
あたしを見つけ、抱きしめるんだ。

「…今、何時?」
「まだAM6:55だよ…」

ふん、だか うん、だか解らない返事をして
あたしをぎゅうっと強く抱きしめたまま
眠りに落ちる。

あたしの手は貴方の頭へ。
貴方の手はあたしの背中へ。

今日も寒い冬の日だ。