「DEVGRUにもいたな…だが正規の隊員じゃない」

「ああ、知ってる」

ガイストの返答に、ゴーストはすぐさま答える。

「狙撃はグルカ兵に、格闘はスペツナズに教わったんだろう?継ぎ接ぎだらけの技術を持った亡霊…それがお前の異名の由来だ…フリッケン・ガイスト」

「…俺を知っているのか」

「知ってるとも」

構えていたM16を掲げ、ゴーストはおどけたように言う。

「同じ傭兵、同じような経歴…俺を暗殺しようとするなら、お前が差し向けられるだろうと思っていた…大方、国防総省長官を暗殺された報復…となるとお前の雇い主は、アメリカ政府の関係者だろう…面子にこだわるからな、アメリカは」

「……」

尚もM4カービンの銃口を向けたままのガイストに対し、ゴーストは言った。

「ショーコが逝って何年になる?」