「百井さん、僕、初めて見た時から、君のことが好きでした。付き合ってもらえるかな?」


彼も同じように思ってくれているなんて想像もしていなかったので、私は飛び上ってしまうくらい嬉しかった。



「はい」



その場ですぐに返事を私達は付き合うようになった。



つき合う前から、車に乗せてもらえば外車。


身につけている物も高級ブランドばかり、そして連れて行ってくれるお店も高級と名のつくようなお店ばかりだった。


そんな彼が、私のような庶民を相手にしてくれるなんて冗談かと思ったこともあったが、そうではなかった。



 彼は、とにか女性に人気があった。背は180cm以上あり、栗色のサラサラの髪、少し茶色がかった瞳に鼻筋が通っていて、薄い唇。


モデルや俳優と言ってもいくらいのルックスにみんな惹かれていた。



そして、その薄い唇をキュッと上げて真っ白な歯を見せて笑う。


こんなことをされたら、世の中の女性はみんなおちてしまうのではないかと思ってしまうくらいだった。



でも、彼は、そんな女性たちを寄せ付けないようにしてくれた。