「ねぇ、亮太って呼んでよ。僕らつき合ってるんだから」
この人は・・・・・・まだ、私と付き合ってると言うの?
私は・・・あなたがいなくなって、アドレスも変えたし、病院も辞めてここに来た。
この2年、全く連絡を取らなかったのに、どうして?付き合ってるって言えるの?
「私の中では終わってるんですけど」
それだけ言うと、私は食堂を出て、エレベーターの方へ歩いた。
「僕の中では終わってないよ」
後ろから言われた言葉には何も答えず、私は「次はPT室です」とだけ言いエレベーターに乗った。
その後も全く記憶がないくらいに頭の中は混乱していた。
ナースステーションに戻ると、笑顔の師長さんが出迎えてくれた。