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結局、徳山さんは全てを話したらしい。


もう、説明したくもないが・・・・・・。



彼は、入院中に、私に優しくされたのが嬉しくて、好意を寄せていたらしい。



彼は、勃起障害で悩んでいたらしく、導尿をする時に反応したのを見て、この人しかいないと思ったらしい。


それで、ストーキングするようになったそうだ。



引きつっている私の横で、瞬さんは笑いを堪えていた。



「くくっ・・・・・・」



私が睨むと、「すまん」と謝りながらも笑っていた。



帰りの車の中でも「ほんま、面白いし・・・」と笑っていた。



もう、その話はやめてください。



「でもさ・・・俺以外のものを・・・」


「あ―――!!」



怪しげなことを言いだしそうだったので、私は耳を塞いで大声を出した。



そして、窓の外を見つめた。